味を探すか、味がやって来るか
イノワインのイタリアアイテムにも2015年が白ワインが登場し、新着は若い2015年のロッソも。2015年は日照に恵まれ、ブドウの糖度他、酸、タンニンが豊富でしっかりとした味わいにワインが多いのです。お隣の2014年は日照時間が足りないこともあり、2015年と比較すると優しい味のワインが多く見受けられます。味覚(鼻で感じり香りも含め)としては、2015年の場合、ワインの方から飲み手に押しかけてくるので自然と味がわかる傾向に。一方、2014タイプは、各成分が強くはないので、少し労力(とはいっても楽しく美味しい)を使って味を探しにいって掴む感じがあります。各ヴィンテージの気候条件は自然のものですので受け入れるしかないのですが、生産者は恵まれない年であっても全力でワインを作ります。そんな年のワインほど、飲み手は味を舌で鼻で追いかけてみましょう。ブドウ以外のフルーツ、キノコ、スパイス、ハーブ、タバコ、カカオなどの味香がより繊細に感じられるかもしれません。そして、味を追いかけていくと生産者の苦労をしのぶことができるのではないか?と思いつつオフヴィンテージのワインを楽しんでおります。